暗号化メール用認証局(国内)

セキュリティ・暗号
03 /08 2011
前回COMODO社について実際に導入した手順をまとめたが、ついでに国内の認証局についても調べてみたので、まとめておく。
独断と偏見が含まれているが、まぁBLOGなので・・。

目的:
  • 既に持っている自分のメールアドレスを使って、S/MIMEで署名と暗号化をしたい。
  • 1つの秘密鍵を複数のPCにインストールし、どこでも読めるようにしたい。
  • WindowsだけでなくMacでも読みたい。
  • Linuxサーバ上に公開鍵を置き、暗号化メールを送りたい。
    (※ そのためのシステムは導入済みなので、単に公開鍵が使えればよい)
  • MacやLinuxでの利用については、S/MIME技術が特定のOSに特化したものではないので、問題なく使えるはずだが、有料サービスを使うからには、「Macは対象外」と明言しているところは避けたい。
  • 金額については、安い(できれば無料)に越したことはないが、「高いから却下」という制限は設けない。
以上の目的に見合ったサービスを探してみる。

ベリサイン
自社での販売を行っておらず、提携販売パートナーのどこかと契約するスタイルらしい。
クラス1とクラス2がある。クラス1は個人、クラス2は企業内個人用。
提携販売パートナーを見ると、クラス1にはBIGLOBEやNIFTYのようなプロバイダが多く、「自社用のメールアドレスに署名を付けられる」という機能に限定されているものが多い。
今回の目的には合わないので、これらは却下。
署名だけ・暗号化だけの会社も却下。
またジャストシステムは、「Shurikenまたは一太郎をご利用の方を対象とした製品」だそうなので、一太郎は一応持っているが、LinuxサーバやMacで鍵を使い回す用途には向かないと判断し、これも却下。
生き残ったのは、クラス1ではドゥイットだけだった。

ドゥイットは、年額3,675円。
「Macintosh等他OSは、動作未確認で、証明書の取得ができません」と書いてある。
「実際MacやLinux(PROXサーバ)で使えるの?」という点について、電話で問い合わせてみた。
回答は「技術的に無理という理由はない。単に当社に環境がないので、確認もサポートもできないため」。
自己責任なら問題ないようだ。

またドゥイットの担当者から「ベリサインのサイトに試用版があるので試してみてはどうか」と教えてもらった。
60日間無料のお試し版だが、期限が切れてもとりあえず使い続けることができると思うので、ある意味これで足りてしまう事もありそう。
ただし試用版のサイトは英語。それなら海外の無料サイトの方がマシではないだろうか。

一方クラス2については、有名な企業が名を連ねている。
  • ダイワボウ情報システム ... 会員登録してログインしないと情報が検索できなかった。
  • 凸版印刷 ... TOPICAというデータセンターの機能の一部として署名つきメールを提供しているだけらしい。
  • 日立情報システムズ ... 対象ブラウザを Netscape4.7, IE5.5, IE6 としている辺り、情報が古く、保守がしっかりできていない印象を受けた。
この3つを除いた残りは、どこも似たような内容。料金はどこも2年間で12,600円で、Macはサポート対象外。
サイトの分かりやすさで言えば、日本事務器eCUREあたりが好感触。
帝国データバンクにはこれといった特徴がないが、企業イメージは上記2社よりは上だと思う。
この3社あたりを、好みで選べば良さそう。

セコム
メール用のデジタル証明書だけでなく、Web用のSSLとセットで販売しているようだ。
料金も高い。初期費用30万、月額9~10万円。
SSLとセットで新規に申し込むなら良いかもしれないが、メール専用だと高すぎる。
「セコムパスポートforMember2.0」と「セコムパスポートforPublicID」の違いもよく分からなかった。
総じて「サービスの守備範囲が広すぎ、専門用語が多くて分かりづらい」印象を受けた。

グローバルサイン
ベリサインやセコムに比べれば知名度は今ひとつだが、サイトの作りは分かりやすかった。
年間54,600円と、ベリサインのクラス2より高い。(セコムよりはマシ)
3年契約があるので、1年ごとの更新が面倒だと感じたらこれがお奨め。
Macについての名言はないが、7日間完全返金保証やテスト利用があるので、安心して試せる。
ベリサインやセコムに負けないように頑張っている感じが伝わってきたが、もうちょっと安ければいいのに。

まとめ:
  • 無料ならCOMODO。ただし英語。
  • 多少高くても良ければグローバルサイン。
  • SSLごと契約するならセコム。
  • 知名度重視ならベリサイン。Macは対象外。クラス2がお奨め。
  • 提携パートナーのお奨めは、日本事務器・帝国データバンク・eCURE。

Paq

忘れっぽい中年プログラマが、日々の開発作業の中で、忘れると困ることを書き留めています。